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kintone API連携とは?業務改善を加速させる「つながる」仕組み
2026.01.19 代表ブログ
kintone(キントーン)は、プログラミングの知識がなくてもアプリを作成できるノーコード・ローコードツールとして定評があります。しかし、kintoneの真価は単体での利用に留まりません。kintone API(Application Programming Interface)を活用することで、他のクラウドサービスや自社の基幹システムとデータを自由に行き来させることが可能になります。
なぜ今、kintone連携が注目されているのか
現代のビジネス現場では、SaaS(クラウドサービス)の普及により、部署ごとに異なるツール(MA、CRM、会計ソフトなど)が使われる「データの分断(サイロ化)」が課題となっています。kintoneをハブ(中心)として各システムをAPIでつなぐことにより、二重入力の手間を省き、リアルタイムな経営判断を可能にする「データ連携」の重要性が高まっています。
kintoneデータ連携の主な手法
kintoneと外部システムを連携させるには、大きく分けて3つの方法があります。
1. 標準機能・プラグインによる連携
kintoneには、ノンコーディングで設定できる「標準機能」や、サードパーティが提供する「プラグイン」が豊富に存在します。導入が容易で、コストを抑えられる一方で、細かなカスタマイズには限界があるというデメリットがあります。
2. 連携サービス(iPaaS)の活用
「Make」や「Zapier」、「Anyflow」といったiPaaS(Integration Platform as a Service)を利用する方法です。複数のクラウドサービスをGUI上で視覚的に連結できるのが特徴です。ただし、サービスごとの月額費用が発生するというデメリットがあります。
3. APIを利用した独自開発
kintoneが公開しているREST APIを使い、プログラムを組んで直接連携させる手法です。複雑な条件分岐や、自社固有の基幹システムとの連携など、自由度が最も高い連携方法です。開発エンジニアの工数や専門知識が必要なため、社内にエンジニアがいない場合は外部委託する必要があります。
kintone API活用事例:現場が変わる4つのシナリオ
具体的にAPI連携を行うことで、どのような業務改善が実現するのか、代表的な活用事例を紹介します。
事例1:フォーム bridging(問い合わせ管理の自動化)
Webサイトのお問い合わせフォーム(FormBridgeなど)と連携。
流れ: 顧客がWebフォームに入力 → 自動的にkintoneの「顧客管理アプリ」にレコードが作成される。
効果: 転記ミス・漏れがゼロになり、営業担当への通知も自動化。
事例2:電子契約・請求書発行サービスとの連携
「CloudSign(クラウドサイン)」や「マネーフォワード クラウド請求書」との連携。
流れ: kintone上で承認された案件データから、ワンクリックで契約書送付や請求書発行を実行。
効果: 事務作業時間を劇的に削減し、ペーパーレス化を促進。
事例3:チャットツール(Slack/Teams)へのリアルタイム通知
流れ: 特定の条件(例:見積金額が100万円以上)を満たした時だけ、チャットツールに詳細リンク付きで通知。
効果: 承認フローのスピードアップと、重要な情報の見落とし防止。
事例4:AI・BIツールとの連携
流れ: kintoneに蓄積されたデータをBIツール(TableauやPower BI)に集約して分析。
効果: 現場のデータを経営層がダッシュボードで即座に確認できる環境の構築。
kintoneを核とした「基幹システム構築」のポイント
多くの企業が、古くなったオンプレミスの基幹システム(レガシーシステム)の刷新に悩んでいます。そこで注目されているのが、「kintoneを基幹システムのフロントエンド(または一部)として活用する」という考え方です。
柔軟性の高い「疎結合」なシステム設計
従来の基幹システムは、一度作ると変更が困難でした。しかし、kintone APIを活用すれば、周辺機能(日報、案件管理、勤怠など)をkintoneで柔軟に作り、基幹データ(在庫、会計)とAPIで同期させる「疎結合」な構成が可能です。
基幹システム構築における注意点
API制限の把握: kintoneには1アプリあたり、または1ドメインあたりのAPI実行回数制限があります。大量のデータを扱う場合は、バッチ処理(まとめて更新)などの工夫が必要です。
データ整合性の担保: 万が一、連携中にエラーが発生した場合のリカバリ処理(再試行ルール)を設計しておく必要があります。
マスタデータの管理: どのシステムが「正(マスター)」のデータを持つのかを明確に定義することが、データ連携の成功の鍵です。
現場主導のDXを実現するために
kintone API連携は、単なる「便利な機能」ではありません。それは、企業のIT基盤を柔軟にし、変化に強い組織を作るための「DX(デジタルトランスフォーメーション)の武器」です。しかし、いざ連携を始めようとすると、「どのツールを選べばいいか分からない」「自社の複雑なフローを再現できるエンジニアがいない」といった壁にぶつかることも少なくありません。重要なのは、ツールを入れることではなく、「現場の業務がどう変わるべきか」というビジョンを先に描くことです。
DX推進を加速させる「DXコンサルティング」のご案内
kintoneの導入からAPIを活用した高度なシステム連携まで、貴社の業務改善をトータルでサポートするのが、当社の「DXコンサルティング」サービスです。
当社サービスが選ばれる理由
・業務設計からの伴走: 単なるシステム構築ではなく、現場のヒアリングを通じて「本当に必要なフロー」を再構築します。
・高度なAPI連携実績: 基幹システムとの連携や、複数のSaaSを組み合わせた複雑な自動化の実績が豊富です。
・内製化支援: 導入して終わりではなく、貴社スタッフが自らアプリを運用・改善できる体制づくりを支援します。
・「kintoneを導入したが、思うように活用できていない」「手作業の転記作業から解放されたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。貴社に最適なデータ連携の形をご提案いたします。
まとめ:Kintone API連携で「攻め」の業務改善を実現!
kintoneは、API連携によってその可能性を無限に広げます。
・kintone連携で二重入力をなくす。
・kintoneデータ連携で経営を可視化する。
・kintone API活用事例から自社に合ったモデルを見つける。
・kintone 基幹システム構築で変化に強いIT基盤を作る。
これらのステップを踏むことで、貴社の業務効率は飛躍的に向上するはずです。まずは身近な業務の「つなげる」一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
WRITER
吉田 寛
株式会社アリスタイルの代表。得意分野は、お客様のビジネス理解力と、それをベースとした企画開発力です。主にBtoBビジネスのお客様のマーケティングとマネジメント分野の成長・改善をITでお手伝いします。