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Salesforce保守の最適解。運用停滞を防ぎ、成果を最大化する「攻め」の改修術

2026.04.20 代表ブログ

Salesforce(セールスフォース)を導入したものの、「入力が面倒」「欲しいデータがすぐに出てこない」「結局Excelで管理している」といった状態に陥っていませんか?

Salesforceは導入がゴールではありません。ビジネスの変化に合わせて「型」を変え続ける継続的な保守と改修こそが、ROI(投資対効果)を最大化する鍵となります。本記事では、現場の課題を解決し、Salesforceを真の武器に変えるための保守・カスタマイズの秘訣を解説します。

1. なぜSalesforce保守の問題が出てくるのか

多くの企業において、Salesforceの保守は「ユーザー追加」や「パスワードリセット」といった事務作業に留まりがちです。しかし、本来の保守とは「現場の使い勝手を向上させ、データの精度を維持すること」にあります。

運用が止まる3つのサイン

項目の乱立
とりあえず作ったカスタム項目が増え続け、入力画面がカオスになっている。

レポートの不一致
同じ「売上」を見ているはずなのに、作成者によって数字が異なる。

プロセスビルダーの放置
数年前に設定された自動化ツールが、今の業務フローと乖離している。

これらを放置すると、使わない機能や項目が増えてきて、高額なライセンス料だけの効果を得られなくなってしまいます。

2. 成果を可視化するSalesforce ダッシュボードカスタマイズ

経営層やマネージャーが最も不満を抱くのが「状況が見えない」ことです。標準のレポートだけでは、複雑なビジネスロジックを反映しきれないケースが多々あります。

現場レベルで役立つカスタマイズ例

動的ダッシュボードの活用
ログインユーザーごとに表示データを切り替え、営業担当者が、自分の今日のToDoと商談フェーズを一目で把握できるようにします。

バケットフィールドによる分類
散らばったフェーズや商品カテゴリを、レポート上で動的にグループ化し、分析軸を整理します。

ゲージチャートの最適化
予算達成率だけでなく、前年比やリード転換率(CVR)を多角的に配置し、ネクストアクションを促す構成にします。

ただ数字を並べるのではなく、「次の一手を決めるための判断材料」としてダッシュボードを改造することが、保守の重要なミッションです。中には、基本機能による構築ではなくカスタマイズによる構築をし過ぎたことにより、ダッシュボードでの分析が最適化できなくなったり、Einsteinをうまく活用できない課題を抱えているケースもあります。

3. 標準機能の限界を超えるSalesforce カスタマイズ開発

Salesforceの強みはノーコード/ローコードですが、複雑な業務要件にはSalesforce カスタマイズ開発(プログラミングによる拡張)が必要不可欠です。

ApexとLWC(Lightning Web Components)による解決

標準の「フロー(Flow)」では処理しきれない大量データのバッチ処理や、複数のオブジェクトを横断する複雑なロジックには、Apexクラスの実装を検討すべきです。

独自UIの構築
標準のページレイアウトでは実現できない、独自の入力フォームや検索インターフェースをLWCで構築。これにより、ユーザーの入力負荷を劇的に軽減します。

外部システム連携
基幹システムやMAツールとのAPI連携を強化し、Salesforceを全社データのハブへと進化させます。

「できない」と諦めていた要件も、適切な開発アプローチによって実現可能になります。

4. 既存環境を活かす「Salesforce 改修」と「Salesforce 改造」の戦略

「今の設定が複雑すぎて、どこを触ればいいか分からない」「初期構築した際の仕様書が残っていない」という悩みは非常に多いものです。安易に新機能を追加するのではなく、既存の設計を改修・改造することで、システムをデトックス(健全化)する必要があります。

優先すべき改修ポイント

入力規則(Validation Rules)の見直し
厳しすぎるルールは入力遅延を招き、緩すぎるルールはデータの質を下げます。今の業務実態に即した「落とし所」へ再設計します。

重複管理の強化
同一顧客が複数リードとして登録される「名寄せ」問題を、標準の重複一致ルールとカスタムロジックを組み合わせて解消します。

オブジェクト構造の最適化
かつて作成した「カスタムオブジェクト」が、実は「標準オブジェクト」で代用できるケースもあります。ライセンス制限やメンテナンス性を考慮し、アーキテクチャを再構築(改造)します。

5. 専門家による「攻めの保守」がもたらすメリット

自社で専任のアドミニストレーターを雇用し続けるのはコストも採用難易度も高いのが実情です。また、SES等で高額な費用を定額費用として捻出するのも収益を押し下げる要因となってしまいます。外部の専門パートナーによる保守を取り入れることで、以下のメリットが得られます。

最新アップデート(年3回)への即時対応
Spring/Summer/Winterの各リリースで追加される新機能を、自社業務にどう適用すべきかのアドバイスが得られます。

技術的負債の解消
「とりあえず動く」で作られた古いコードやワークルールを整理し、将来的な拡張性を担保します。

ユーザー定着化(アドプション)支援
使いにくい画面を改修し、現場への説明会やマニュアル整備をサポートすることで、Salesforceを「使わされるツール」から「自ら使うツール」へと変貌させます。

6. まとめ:Salesforceは作って終わりではなく育てるもの

Salesforceの保守とは、単なる現状維持ではありません。ビジネスの成長スピードに合わせて、カスタマイズ開発、ダッシュボードの改善、そして大胆な改修・改造を繰り返していくプロセスそのものです。

「今のSalesforce、もっと使いやすくできるはずだ」「この運用フロー、自動化できないだろうか?」そんな疑問を感じたときが、保守体制を見直す絶好のタイミングです。データの形骸化を防ぎ、現場が真に活用できるプラットフォームへと進化させましょう。

Salesforceの運用・保守に関するご相談を受け付けております

「設定が複雑になりすぎて手が出せない」「期待した効果が得られていない」など、Salesforceに関するお悩みはありませんか?

貴社のビジネスモデルに合わせた最適な改修プランをご提案します。標準機能の活用からApexによる高度なカスタマイズ開発まで、専門の担当者が柔軟に対応いたします。

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WRITER

吉田 寛

株式会社アリスタイルの代表。得意分野は、お客様のビジネス理解力と、それをベースとした企画開発力です。主にBtoBビジネスのお客様のマーケティングとマネジメント分野の成長・改善をITでお手伝いします。

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